専門医からのアドバイス

ワーファリンを服用される患者さんへ

ワーファリンは、血液を固まりにくくする薬です。よりよい治療効果を得られるよう、薬の飲み方や日常生活での注意を必ず守ってください。

薬の飲み方編

  ワーファリンを服用している間は、定期的に医師の診療を受けてください。また、ワーファリンは医師の指示通りに服用してください。

1. 病院で定期的に検査をしてください。

医師は、患者さんから直接今の病気の症状や状態などを聞いてそれに合わせて必要な薬の量を決定します。 特に症状など変わりがない場合でも、定期的に医師の診療を受け、血液凝固能の検査を受けてください。

2. 飲み忘れをしないようにしてください

医師から処方された通りの薬の量を服用してください。また、飲み忘れを防ぐために毎日同じ時間に服用することをおすすめします。
 もし、飲み忘れてしまったら
飲み忘れてしまった場合には、気付いたらすぐに1回の量を服用してください。次の日まで気付かなかった場合には、飲み忘れた分は一緒に飲まず、その日の量を服用してください。
※飲み忘れた分をまとめて服用することは絶対におこなわないでください。

3.次のことをする際は必ず主治医に相談してください

●手術や抜歯など出血する可能性のある治療を受ける時
● ワーファリン服用する際一緒に処方されている薬をやめたり、他の薬を服用したりする
● かぜ薬など市販の薬を服用する時

4.薬の保管について

ワーファリンは強い光に長時間あてると、効きめが弱くなります。保管には蓋付きの空き缶などに入れておくことをおすすめします。また、子どもが間違って口にしないように注意してください。

5.他の医師(歯科医師など)に診てもらう際には

他の医師に診てもらうときや薬局で薬剤師の先生に相談する時には、ワーファリンを服用していることを伝えてください。

生活編 日常生活での注意点

1.出血しないように気をつける

●ケガをする恐れのある仕事や運動は避けてください。また、出血しないように注意してください。
●歯ブラシは軟らかめのものを使用して、あまり強く磨きすぎないよう注意してください。
●ひげを剃るときは、安全カミソリより電気カミソリをおすすめします。
● オートバイ等には、乗らないようにしてください。

2.食事での注意

納豆や青汁、クロレラには薬の働きを弱めるビタミンKが多く含まれています。また、納豆の場合、納豆菌が腸内でビタミンKを生産する可能性があります。このため、ワーファリンが全く効かなくなることがあります。その他、緑黄色野菜や海草類は一時的に大量摂取しないでください。葉緑体の中にビタミンKが多く含まれています。
※緑黄色野菜を全く摂らないことは栄養上良くないので、毎日一定量を摂るようにして、一時的に過食するようなことは避けてください。

3.身体の異常を感じたらすぐに医師の診療を受けてください

歯ぐきからの出血や血尿・血便・皮下出血など、身体の異常を感じたらすぐに医師の診療を受けてください。

4.ワーファリン服用時の妊娠

ワーファリンを服用している時は妊娠を避けてください。もし、妊娠を希望される時は必ず事前に医師に相談してください。

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